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「動物が出てくる」の作品
動物が主人公だったり、物語で大きな役割を持ったりする作品。
- 愛撫猫の耳を「切符切り」でパチンとやってみたい。私は子供のときからそんな空想を捨てられずにいる。
- やまなし小さな谷川の底を写した二枚の幻燈の話だ。五月の水の底で、蟹の兄弟がクラムボンのことを話している。
- 手袋を買いに雪を初めて見た子狐が、冷たくなった両手を母さん狐に差し出す。母さん狐は町で毛糸の手袋を買ってやろうと考える。
- 月夜と眼鏡町も野も緑の葉に包まれる月のいい晩、町はずれに一人で住むおばあさんが窓の下で針仕事をしている。
- 蠅真夏の宿場で、蜘蛛の巣から落ちた一疋の蠅が馬の背に這い上る。馭者は饅頭屋の店頭で将棋を指している。
- 烏の北斗七星雲の垂れこめた雪の田んぼで、烏の義勇艦隊が年老いた大監督の号令を受けて夕方の演習に飛び立つ。
- ごん狐村の近くの山に、ごんという、ひとりぼっちの小狐が住んでいた。いたずらばかりして、村の人を困らせている。
- ツェねずみ古い家の天井裏にすむツェねずみは、いたちに教えられて金米糖を拾いに行くが、蟻の兵隊に追い返される。
- 注文の多い料理店狩りに来た二人の若い紳士が、山奥で案内の猟師とはぐれる。連れてきた二匹の犬も泡を吐いて倒れてしまう。
- よだかの星よだかは顔がまだらで口の裂けたみにくい鳥で、ほかの鳥たちからいつも悪口を言われている。
- 狼森と笊森、盗森小岩井農場の北に並ぶ四つの森の名の由来を、黒坂森の巨きな巌が「わたくし」に語って聞かせる。
- オツベルと象稲扱器械を六台も据えつけて百姓を働かせるオツベルの小屋に、ある日ふらりと白象がやって来る。
- 交尾病気で夜中に眼が冴える私は、寝静まった町の物干し場に出て、露路を行き交う猫を眺めている。
- 猿ヶ島長い旅に疲れた語り手は、海を越えて霧深い島に着き、岩山の枯れ木に登って枝を折ってしまう。
- 鹿踊りのはじまり苔の野原で眠った語り手は、風のことばから鹿踊りのほんとうの精神を聞く。そこから昔の野原の話が始まる。
- どんぐりと山猫ある土曜日の夕方、一郎のうちに山ねこからはがきが届く。めんどうな裁判をするので来てほしいと書いてある。
- 猫の事務所……ある小さな官衙に関する幻想……軽便鉄道の停車場の近くにある猫の第六事務所では、四人の書記が猫の歴史と地理を調べている。
- 雪渡り雪が堅く凍った日、四郎と妹のかん子は雪沓をはき、いつもは歩けない野原を森の近くまで渡っていく。
- 白ある春の昼過ぎ、白い犬の白は、大の仲よしである隣の黒が犬殺しに狙われているのを見る。
- なめとこ山の熊なめとこ山の熊捕りの名人の淵沢小十郎は、犬を連れて山を歩き、熊を撃って暮らしている。
- 土神ときつね一本木の野原の北に立つ樺の木には、谷地に住む乱暴な土神と、上品な狐の二人の友達がいた。
- 花のき村と盗人たち初夏の昼、五人組の盗人が花のき村にやって来る。かしらは藪のかげで待ち、四人の弟子に村を探らせる。
- 文鳥早稲田に移った自分は、三重吉に勧められて文鳥を飼うことにする。金を渡したが、鳥と籠はなかなか届かない。
- フランドン農学校の豚農学校で飼われる豚は、自分のからだが白金と並べられたのを聞き、その値段を勘定してすっかり幸せになる。
- セロ弾きのゴーシュ町の活動写真館でセロを弾くゴーシュは、楽団でいちばん下手で、いつも楽長に叱られている。
- 畜犬談伊馬鵜平君に与える「私」は犬を猛獣と恐れ、いつか必ず噛まれると信じている。友人が噛まれた話を聞き、憎しみは頂点に達した。
- 貝の火子兎のホモイは、流れで溺れかけたひばりの子を助ける。そのあと重い熱病にかかって寝込んでしまう。
- 幼年時代実家から一町と離れていない家へ貰われた私は、実の母に会うため毎日のように実家へ通っていた。
- カインの末裔北海道の晩秋、広岡仁右衛門は痩せた馬を引き、妻と赤坊を連れて松川農場の小作人になる。
- 高野聖雪の夜、敦賀の古い宿で、若い「私」は道連れの旅僧に、若いころの飛騨の山越えの話を聞く。
- 硝子戸の中風邪で書斎にこもる作家が、硝子戸の中で見聞きした小さな出来事を新聞に書きつづっていく。
- お伽草紙空襲の夜、防空壕で子に絵本を読む父が、昔話とは別の物語を胸の中で組み立てはじめる。
- 平凡三十九歳の小役人である語り手が、内職の賃訳が途切れた暇に、自分の平凡な半生を書き始める。
- 千曲川のスケッチ島崎藤村が信州小諸で教師をした七年の暮らしを、年下の友人に語りかける形で綴った写生文集だ。
- 吾輩は猫である名前のない猫が英語教師の苦沙弥の家に住みつき、主人や家族、訪ねてくる友人たちを猫の目で眺める。