ごんぎつね
ごん狐
- 読了時間
- 約10分
- 文字数
- 4,798字
- 読みやすさ
- やさしい
- 表記
- 新字新仮名
初出: 「赤い鳥 復刊第三巻第一号」1932(昭和7)年1月号
三行でいうと
- 村の近くの山に、ごんという、ひとりぼっちの小狐が住んでいた。いたずらばかりして、村の人を困らせている。
- ある日ごんは、兵十が川でとったうなぎを盗んで逃げる。
- 十日ほどたって、ごんは兵十の母親の葬式を見かける。あのうなぎは病気の母親に食べさせるものだったのだと、ごんは思い当たる。
登場人物
- ごん
- しだの茂った森の穴に住む、ひとりぼっちの小狐。村へ出てはいたずらをする。
- 兵十
- 村に住む男。母親と二人で貧しく暮らしていた。
- 加助
- 兵十と親しい村の百姓。
読みどころ
小学校の国語の教科書に長く載り続けている物語で、結末を覚えている人も多い。大人になって読み返すと、子どものころには見えなかった細部が目に入ってくる。
ごんは兵十への償いとして、いわしや栗や松たけをこっそり届ける。しかし兵十は、それが誰からの贈り物なのかを知らない。気持ちが相手に届かないもどかしさが、物語の最後まで続いていく。
ごんの目から見た兵十と、兵十の目から見たごんとでは、同じ出来事がまったく違って見える。どこで語りの視点が切り替わるかに気をつけて読むと、最後の場面の重さが変わってくる。
結末まで知りたい人へ
結末を表示する(ネタバレを含みます)
ごんは償いのつもりで、いわし屋のいわしを兵十の家に投げ込む。ところが兵十はいわしを盗んだと疑われ、いわし屋に殴られてしまう。ごんはその後も栗や松たけを届け続けるが、兵十は加助に言われて、神様のしわざだと思い込む。ごんは「おれは、引き合わないなあ」とつぶやく。
次の日、ごんが栗を持って兵十の家に入ると、兵十はまたいたずらに来たと思い、火縄銃でごんを撃つ。土間に置かれた栗を見て、兵十は「ごん、お前だったのか。いつも栗をくれたのは」と言う。ごんはぐったりと目をつぶったまま、うなずいた。兵十が取り落とした火縄銃の筒口からは、青い煙がまだ細く出ていた。
読んでみる
青空文庫で無料で読む図書カード:ごん狐本で読む
注や解説の付いた文庫は、言葉の意味や時代背景を確かめながら読めます。
次に読むなら
公開: 2026年10月26日 更新: 2026年10月26日
テーマ: 教科書でおなじみの名作