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はしれめろす

走れメロス

太宰治

読了時間
約20分
文字数
9,806字
読みやすさ
やさしい
表記
新字新仮名
読む速さ

三行でいうと

  1. 村で羊を飼って暮らすメロスは、人を信じられずに次々と人を殺す王に怒り、城へ乗り込んで捕まる。
  2. 処刑の前に、妹の結婚式を挙げるため三日だけ待ってほしいと願い出る。身代わりは親友のセリヌンティウスだ。
  3. 三日目の日没までに戻らなければ、友が殺される。式を終えたメロスは、王城を目指して走り出す。

登場人物

メロス
村の牧人。政治のことはわからないが、悪に対しては人一倍敏感な若者。
セリヌンティウス
シラクスの市に住む石工で、メロスの幼なじみ。
ディオニス
シラクスの王。人の心を信じられず、身内や家臣を次々に殺している。

読みどころ

中学校の国語で読んだ人の多い、友情と信頼の物語である。大人になって読み返すと、メロスがただの英雄として書かれていないことに気づく。

物語の中ほどで、メロスは疲れ果てて走るのをやめかける。眠り込み、言い訳を並べ、友を見捨ててもいいかと考える。この場面こそが作品の中心にある。そこから再び立ち上がる理由を、自分ならどう受け止めるか考えながら読みたい。

太宰治の作品の中では珍しく明るい一編だ。短い文をたたみかける文体なので、声に出して読むと読む側の息まで上がってくる。

結末まで知りたい人へ

結末を表示する(ネタバレを含みます)

メロスは、豪雨で橋の流された川を泳ぎ渡り、峠では山賊を殴り倒して先を急ぐ。しかし疲れ果てて倒れ込み、一度は友を裏切ってもいいと考える。湧き水を飲んで元気を取り戻したメロスは、ほとんど裸のまま走り続け、日が沈む直前に刑場へ飛び込む。

助かったセリヌンティウスとメロスは、途中で一度だけ相手を疑ったことを打ち明け合う。互いの頬を力いっぱい殴ってから抱き合う二人を見て、王は改心し、自分も仲間に入れてほしいと願う。最後に一人の少女がメロスに緋のマントを差し出し、自分が裸だと気づいたメロスはひどく赤面する。

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公開: 2026年10月26日 更新: 2026年10月26日

テーマ: 教科書でおなじみの名作