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作家から選ぶ
- 芥川龍之介1892〜1927古典や説話を下敷きにした短編の名手。漱石に認められて文壇に出た。芥川賞は彼の名にちなむ。
- 有島武郎1878〜1923雑誌『白樺』の同人として活動した作家。長編『或る女』のほか、子どもに向けた童話『一房の葡萄』も書いた。
- 石川啄木1886〜1912歌集『一握の砂』『悲しき玩具』で知られる歌人。暮らしの貧しさと故郷への思いを三行書きの短歌に詠んだ。小説も書いたが、26歳で亡くなった。
- 泉鏡花1873〜1939尾崎紅葉の門下から出た作家。妖しく美しい幻想の世界を、独特の文体で書いた。代表作に『高野聖』『歌行燈』がある。
- 伊藤左千夫1864〜1913正岡子規に学んだ歌人で、短歌の雑誌『アララギ』の中心になった。小説『野菊の墓』は夏目漱石に高く評価された。
- 梅崎春生1915〜1965海軍の暗号兵として鹿児島で終戦を迎え、その体験をもとに『桜島』を書いた。戦後派の作家の一人。
- 海野十三1897〜1949日本の空想科学小説の草分けとされる作家。電気技師としての知識を生かし、科学の仕掛けを使った探偵小説を多く書いた。
- 江戸川乱歩1894〜1965日本の推理小説の基礎を作った作家。名探偵明智小五郎を生み、怪奇・幻想の短編も多く書いた。
- 大阪圭吉1912〜1945戦前に論理で謎を解く本格探偵小説を書いた作家。『とむらい機関車』など短編を残し、戦地で亡くなった。
- 岡本かの子1889〜1939歌人として出発し、晩年の数年に小説を集中して書いた。画家の岡本一平の妻で、岡本太郎の母。代表作に『鮨』『老妓抄』がある。
- 岡本綺堂1872〜1939劇作家で小説家。歌舞伎の戯曲『修禅寺物語』と、捕物帳の始まりとされる『半七捕物帳』で知られる。
- 小川未明1882〜1961子どものための物語を数多く書き、「日本のアンデルセン」と呼ばれた童話作家。代表作に『赤い蝋燭と人魚』がある。
- 尾崎紅葉1868〜1903明治の文壇で幸田露伴と並び称された作家。文学結社の硯友社を興し、泉鏡花らを育てた。新聞に連載した『金色夜叉』は未完のまま、35歳で亡くなった。
- 織田作之助1913〜1947大阪の町と人を書き続けた作家。『夫婦善哉』で世に出た。戦後は太宰治、坂口安吾とともに無頼派と呼ばれ、33歳で亡くなった。
- 梶井基次郎1901〜1932病と貧しさの中で、短く澄んだ文章の作品を残した。31歳で亡くなり、作品は短編20あまり。
- 菊池寛1888〜1948『父帰る』『恩讐の彼方に』で知られる作家。雑誌『文藝春秋』を創刊し、芥川賞と直木賞を設けた。
- 国木田独歩1871〜1908詩人から小説家に転じた作家。随筆風の『武蔵野』で、雑木林の風景の美しさを書いた。短編の名手として知られる。
- 甲賀三郎1893〜1945化学の技師から探偵小説の作家に転じた。理化学の知識を生かし、謎解きを重んじる本格探偵小説を書いた。
- 幸田露伴1867〜1947明治の文壇で尾崎紅葉と並び称された作家。職人の意地を描いた『五重塔』で知られる。第1回の文化勲章を受けた。
- 小林多喜二1903〜1933働く人々の暮らしと闘いを書いたプロレタリア文学の作家。代表作『蟹工船』。警察に捕らえられ、取り調べ中に29歳で亡くなった。
- 坂口安吾1906〜1955戦後すぐに発表した評論『堕落論』で注目された。小説、推理小説、歴史ものまで幅広く書いた。
- 島崎藤村1872〜1943詩集『若菜集』で詩人として出発し、のちに小説に転じた。『破戒』『夜明け前』などで知られる。
- 鈴木三重吉1882〜1936夏目漱石の門下から出た小説家。のちに童話雑誌『赤い鳥』を創刊し、子どものための文学を育てた。
- 太宰治1909〜1948『人間失格』『斜陽』で知られる。暗い作品が多い一方、『走れメロス』のような明るい作品も書いた。
- 谷崎潤一郎1886〜1965『刺青』で世に出て、美しさへの執着を描き続けた作家。関西に移ってからは古典の美に向かい、『春琴抄』『細雪』を書いた。
- 田山花袋1872〜1930自分の体験をありのままに書く日本の自然主義を代表する作家。『蒲団』は、のちの私小説の出発点とされる。
- 寺田寅彦1878〜1935物理学者で、夏目漱石の門下として随筆を多く書いた。科学の目で日常を見つめた文章で知られる。
- 中勘助1885〜1965夏目漱石に認められ、自分の子ども時代を書いた『銀の匙』で世に出た。文壇とは距離を置いて書き続けた。
- 永井荷風1879〜1959アメリカとフランスで暮らしたのち、江戸の名残をとどめる東京の下町を書き続けた作家。『濹東綺譚』や日記『断腸亭日乗』で知られる。
- 中島敦1909〜1942漢学の家に育ち、中国の古典に材をとった作品を書いた。作家として世に出た年に33歳で亡くなった。
- 夏目漱石1867〜1916英文学者から作家に転じ、『吾輩は猫である』『こころ』などを書いた。千円札の肖像になったことでも知られる。
- 新美南吉1913〜1943愛知の教師で、童話作家。『ごん狐』『手袋を買いに』を書き、29歳で亡くなった。
- 林芙美子1903〜1951貧しさの中で各地を転々とした日々を書いた『放浪記』で広く読まれた作家。戦後は長編『浮雲』を書いた。
- 葉山嘉樹1894〜1945船員や工夫として働いた経験をもとに、労働者の暮らしを書いたプロレタリア文学の作家。『セメント樽の中の手紙』『海に生くる人々』で知られる。
- 樋口一葉1872〜1896明治の女性作家。『たけくらべ』『にごりえ』などの代表作を、24歳で亡くなるまでの短い期間に書いた。五千円札の肖像になっている。
- 久生十蘭1902〜1957探偵小説、時代小説、冒険小説と幅広く書いた作家。『鈴木主水』で直木賞を受け、『母子像』は海外の短編小説コンクールで一等に選ばれた。
- 二葉亭四迷1864〜1909話し言葉に近い文章で小説を書く言文一致を試みた作家。『浮雲』は日本の近代小説の始まりとされる。ロシア文学の翻訳でも知られる。
- 堀辰雄1904〜1953芥川龍之介に師事した作家。軽井沢や高原の療養所を舞台に、生と死を静かな文章で書いた。代表作に『風立ちぬ』がある。
- 正岡子規1867〜1902俳句と短歌を改めた明治の文学者。結核で寝たきりになってからも、随筆『墨汁一滴』『病牀六尺』を書き続けた。34歳で亡くなった。
- 宮沢賢治1896〜1933岩手の農業指導者で、童話と詩を書いた。作品の多くは亡くなった後に広く読まれるようになった。
- 室生犀星1889〜1962金沢出身の詩人で、小説も多く書いた。「ふるさとは遠きにありて思ふもの」の詩で知られる。小説の代表作に『幼年時代』『杏っ子』がある。
- 森鷗外1862〜1922陸軍の軍医として最高位まで務めながら、小説・翻訳・評論を書いた。晩年は歴史小説に力を注いだ。
- 柳田國男1875〜1962日本の民俗学を開いた学者。岩手県の遠野に伝わる話を書き留めた『遠野物語』で知られる。
- 山本周五郎1903〜1967江戸の町で生きる人々を描いた時代小説の作家。『樅ノ木は残った』『赤ひげ診療譚』『さぶ』などがある。直木賞を辞退したことでも知られる。
- 夢野久作1889〜1936福岡の作家。怪奇と幻想に満ちた探偵小説を書き、長編『ドグラ・マグラ』は日本の探偵小説の奇書として知られる。
- 横光利一1898〜1947川端康成らと新感覚派と呼ばれた作家。感覚に訴える新しい表現を試みた。代表作に『蠅』『機械』『旅愁』がある。