やまもと しゅうごろう
山本周五郎
1903〜1967
江戸の町で生きる人々を描いた時代小説の作家。『樅ノ木は残った』『赤ひげ診療譚』『さぶ』などがある。直木賞を辞退したことでも知られる。
短い順に読む
- 日本婦道記梅咲きぬ加賀藩の重職を務める多賀家の嫁加代は、和歌の才を認められ、もうすぐ奥義の允可がさがるところまで来ていた。
- 日本婦道記尾花川琵琶湖畔の尾花川に住む太宰の屋敷には志士たちが集い、妻の幸子が心をこめてもてなしてきた。
- 日本婦道記不断草米沢藩士の登野村三郎兵衛に嫁いだ菊枝は、半年ほどで良人の態度が急に冷たくなり、わけも分からず離縁される。
- 日本婦道記松の花紀州徳川家の年寄役、佐野藤右衛門は烈女節婦の伝記『松の花』を校閲している。その朝、病床の妻やすが息をひきとる。
- 日本婦道記箭竹万治二年の秋、将軍家綱は射ごこちのよい矢に、きまって「大願」の二字が彫られていることに気づく。
- 日本婦道記糸車松代藩の軽いさむらいの家の娘お高は、病む父と幼い弟を支え、糸繰りの内職で家計を助けている。
- 日本婦道記藪の蔭八百石の大寄合の家に育った由紀は、二百石の安倍休之助に嫁ぐ。祝言の夜、休之助の帰りが遅れていた。
- 日本婦道記墨丸正保三年の霜月、五歳のお石が鈴木家にひきとられる。陰口を哀れに思った平之丞は、墨丸という呼び名を選んだ。
- 赤ひげ診療譚徒労に賭ける養生所の見習医の保本登は、新出去定の外診の供をして、残暑のきびしい江戸の町を歩く。
- 赤ひげ診療譚氷の下の芽年の暮れの養生所に、母親に伴われた十九歳の娘おえいが来る。身ごもった子をおろしてもらうためだ。
- 赤ひげ診療譚狂女の話長崎で蘭方を学んで江戸へ戻った保本登は、小石川養生所の医長の新出去定から、いきなり見習を命じられる。
- 赤ひげ診療譚三度目の正直養生所の医師の保本登は、新出去定に命じられて、気が狂ったといわれる大工の猪之を調べにいく。
- 赤ひげ診療譚駈込み訴え小石川養生所の見習医保本登は、赤髯こと新出去定の助手として死にゆく老人と重傷の女人夫に立ち会う。
- 赤ひげ診療譚鶯ばか保本登は去定の供で伊豆さま裏の長屋を訪ね、目笊に千両の鶯がいると言い張る十兵衛を診る。
- 赤ひげ診療譚おくめ殺し養生所の医者の新出去定と保本登は、帰り道に溝で倒れている血まみれの若者、角三を見つける。
- 赤ひげ診療譚むじな長屋養生所の見習医の保本登は、嫌っていた医員の上衣を自分から着はじめる。きっかけは病人の一言だった。
- 日日平安江戸へ帰る途中の井坂十郎太は、空腹から切腹のまねをする浪人の菅田平野に呼び止められる。
- ちいさこべ神田の大工の店「大留」の若棟梁茂次は、川越の普請先で、江戸の大火で両親が死んだと知らされる。
- 柳橋物語研屋の祖父と暮らすおせんは、上方へ発つ大工の庄吉から、帰るまで待っていてくれと頼まれる。
- 青べか物語「蒸気河岸の先生」と呼ばれる私は、根戸川のいちばん下流にある漁師町の浦粕で独りぐらしを始める。
- 季節のない街目に見えない市電を毎日運転する六ちゃんが、どぶ川を越えて貧しい長屋の街へ猫を送り届ける。
- さぶ栄二とさぶは小舟町の表具屋芳古堂で育った職人仲間で、ぐずと言われるさぶは栄二を頼りにしている。