えどがわ らんぽ
江戸川乱歩
1894〜1965
日本の推理小説の基礎を作った作家。名探偵明智小五郎を生み、怪奇・幻想の短編も多く書いた。
短い順に読む
- 白昼夢晩春の蒸し暑い午後、私は場末の埃っぽい大通りを、用事か散歩かも思い出せぬまま歩いていた。
- 火星の運河「私」は音も匂いもない果てしない大森林の下闇を、行き先も分からないまま歩き続けている。
- 双生児ある死刑囚が教誨師にうちあけた話死刑を待つ男が先生に、裁判でも隠し通したもう一つの罪を打ち明ける。殺した相手は双子の兄だった。
- 鏡地獄曇った春の終りの日、怪しい話を語り合う席で、友だちのKが一人の不幸な友人の話をはじめる。
- 人間椅子人気作家の佳子のもとへ、見知らぬ男から分厚い原稿のような手紙が届く。
- 二銭銅貨下駄屋の二階で貧しく暮らす松村武と「私」は、五万円の隠し場所を明かさないまま捕まった紳士泥坊の話をしていた。
- 押絵と旅する男魚津へ蜃気楼を見に行った帰り、私は夜の汽車で、平たい荷物を抱えた老人と二人きりになる。
- 人でなしの恋十九で旧家の門野家に嫁いだ京子は、女ぎらいと噂された美男子の夫に思いがけず深く愛される。
- 赤い部屋異常な刺戟を求める七人の男が、緋色の垂絹で囲んだ「赤い部屋」に集まり、新入会員T氏の話を待つ。
- D坂の殺人事件九月初旬の蒸し暑い晩、私はカフェ白梅軒の窓から、向かいの古本屋の様子が妙なことに気づく。
- 心理試験苦学生の蕗屋清一郎は、同級生の下宿先の老婆が植木鉢の底に大金を隠していると知り、奪う計画を半年かけて練る。
- 屋根裏の散歩者何をしても世の中が面白くない郷田三郎は、素人探偵の明智小五郎から犯罪の話を聞いて犯罪に惹かれていく。
- 陰獣探偵小説家の「私」は上野の博物館で小山田静子と出会い、作家と愛読者として手紙を交わす仲になる。