『半七捕物帳』を順に読む
岡本綺堂の連作で、捕物帳の始まりとされる。隠居した半七老人が、若い語り手に江戸の事件を語る形で進む。第1話から順に並べた。
- 半七捕物帳お文の魂冷たい雨の夜、少年の「わたし」はKのおじさんから、叔父が語らなかった「おふみの一件」を聞かせてもらう。
- 半七捕物帳石灯籠天保十二年の暮れ、十九歳の半七は、小間物屋菊村の娘お菊が浅草へ出かけたまま帰らないと聞く。
- 半七捕物帳勘平の死安政五年の暮れ、京橋の鉄物屋和泉屋の素人芝居で、勘平を演じた若旦那の角太郎が本物の刀で腹を切って死ぬ。
- 半七捕物帳半鐘の怪江戸の下町で、火事でもないのに夜ごと半鐘が鳴る。見張りがいるあいだは鳴らず、気をゆるめると鳴り出す。
第2話の『石灯籠』は、半七が十九歳で初めて手柄を立てた事件にあたる。江戸の町の暮らしが細かく書かれているので、謎解きと一緒に町の風景も楽しめる。