漱石の後期三部作

修善寺での大病のあとに夏目漱石が書いた『彼岸過迄』『行人』『こころ』。どれも、人を信じきれない男の孤独を中心に置いている。

連載された順に並べた。三作とも、語り手が別の人物の内面を手紙や打ち明け話で知る形をとる。前期三部作の恋の物語から、自分の心と向き合う物語へ移っていく流れが分かる。